KN4019-1 サハ78(アコモ改善車)

■他に必要なパーツ■

パーツ名 メーカー名 品番・品名 備考
屋根・床板 GM No.158 クハ79キット 屋根・床板・窓セル・ウェイト利用
台車 KATO 5128-3D TR34
GM No.5006 DT13
貫通幌 GM No.61-1 客車/旧国用
プラ版 t0.3mm
標記インレタ TAVASA PN9487-4 クモハ73600番台/サハ78車番標記(白)

サハ78のアコモ改善車を作りやすく再現するため、アルミサッシと車体各部のHゴムは全て別パーツ化して塗装後の取り付けとしています。
またオプションの交換用ドアを使って違うタイプのドア(「PN1422-2 2段窓プレス」、「PN1422-3 Hゴム窓下部フラット」)にすることが出来ます。
そして、「PN473-2 73系アコモ改善車Bサッシ窓」、「PN407B 仙石線用ベンチレーター台座」とTOMIX製「PB-103 押込型ベンチレーター」を使って仙石線のアコモ改善車を作ることが出来ます。
なお、サハ78516,517は「KN4015 モハ72500番代/850番代」コンバージョンキットから製作可能です。

■オプションパーツ■

パーツ名 メーカー名 品番 品名
客用扉 TAVASA PN1422-2 70系用交換扉(2)
PN1422-3 70系用交換扉(3)

■仙石線タイプ製作時■

パーツ名 メーカー名 品番 品名
窓サッシ TAVASA PN473-2 アコモ改善車Bサッシ窓

■ディテールアップパーツ■

パーツ名 メーカー名 品番・品名
旧型グローブベンチレーター TAVASA TOMIX PN480T グローブベンチレーター台座+PB104 グローブ形ベンチレーター(新・旧タイプ)
KATOカプラー KATO Nタイプ各種

■塗装ガイド■

パーツ名 品番 品名
下地処理 マッハ模型 メタルシールプライマー
屋根 35 ダークグレー
屋上機器 9 ねずみ1号
Hゴム 9 ねずみ1号
33 GSIクレオス つや消し黒
床下 33 GSIクレオス つや消し黒
貫通扉 41 伊豆急ペールブルー
19 西武トニーベージュ(仙石線)
表面仕上げ B516 GSIクレオス スーパークリアー半光沢

■使用線区と塗色■

線区名 塗色 カラー名
標準色 ぶどう色2号 GM(2) ぶどう色2号
仙石線 黄緑6号 GM(15) 黄緑6号

首都圏及び大阪圏の通勤線区の主力として活躍した73系も101系以降の新製能車が登場してくると次第に主力線区から退いていきましたが、首都圏周辺の線区に残る車輌を中心に側窓をアルミサッシ化する等の体質改善改造が施されました。
この内、戦後の新製車(クハ79300番代とモハ72500番代及びその改造車)についてはA工事というなるべく新製車に近いアコモデーションにするために側窓を1対1のアルミサッシに交換し、室内は淡緑色に改めるなどのかなり高度な改善工事が行われました。
この工事は旧63系の車輌は対象外でしたが、戦後新製車の無いサハ78が17両と少数のクモハ73が実施されています。
地方ローカル線(仙石線、呉線、可部線など)にはB工事という多少簡素化した工事(アルミサッシは2対1、室内色はそのまま)が施工されています。仙石線についてはベンチレーターを押し込み式に交換しているため、独特の外観となっていました。

標準型の登場
モハ63とともに1944(昭和19)年に8輌がサハ78として登場し、その後1948(昭和23)年までに総数141輌(ジュラ電サハを含めて)製造されました。
登場時の車体の様子はまず車高が3720mmでモハ63,クハ79と同じ高さです。また戸袋窓は車体中央から左側の客扉のは左に右側の客扉の物は右に設置されています(左右対称開き)。客扉上部のドアヘッダーがありません。妻板にはヨロイ型通風器を備えていました。台車はTR23・36。
サハ78306~の登場
モハ63の内106輌が無電装のまま登場し、サモハ63(実質的なサハ)は103輌、クモハ63(こちらもクハ)は3輌として使われました。これらの内サモハ63として残った96輌全部がサハ改造予定でしたが、実際は20輌のみサハ78 306~に編入され、残りの76輌はクハ79に改造され編入されました。
1953~1954(昭和28~29)年の更新修繕時に標準化され、旧運転台の撤去と客室の設置。これにより、旧運転台があったところの妻板付近の窓柱の幅が330mmと標準車が240mmに対して、9mm太くなっています。また戸袋窓が同一方向になっています。台車はDT12・DT13(375はTR23のまま)
サハ78500について
1962(昭和37)年5月三河島事故で大破したモハ72549を、1964(昭和39)年1月に大井工場で復旧させ、全金属化の上サハ化しました。戸袋窓は標準型と同様に左右対称開きです。車高は3679mm。
サハ78900について
1946(昭和21)年川崎車輌で製造されたジュラ電6輌(モハ63が3輌、サハ78が3輌)の内78200を、他のジュラ電と同様に1954(昭和29)年試作全金化の上改番したのがこの900です。外観はサハ78500とほぼ同じ。戸袋窓が同一方向になっています。
他の2輌のジュラ電サハ78はいずれもクハ79900・902に改番されました。車高は3652mm。
サハ78501~の登場
1969~1970(昭和44~45)年にかけてモハ72の17輌がサハ化されました。そのうち14輌は旧モハ63形改造のモハ72が種車です。改造はモハ72の電装を唯単純に撤去しましたがバンタ台がそのまま残した物とバンタ台を撤去してベンチレーターを新たに設置した物と2種類に分類されます。
番号は旧番号に関係なく、改造順に501~が与えられました。車高は3720mm。戸袋窓が同一方向になっています。台車はDT12・DT13。
サハ78506・516・517について
1969~1970(昭和44~45)年にかけてモハ72の17輌がサハ化されました。そのうち3輌が1952(昭和27)年以降のモハ72を種車にしています。改造時期は1970(昭和45)年。
バンタ台は撤去されてはいるもののベンチレーターがない。戸袋窓も501~が同一方向になっているのにこれは左右対象開き。台車はTR48に履き替えています。車高はぐっと低く3560mm。
サハ78400・401について
1968(昭和43)年6月御殿場線電化開通に伴い73系が投入されました。
純ローカル線区なので便所の設置が義務づけられ、同年秋に付随車工事が実施されました。種車はいずれも2等車又はその合造車です。サロハ46 10→サロハ66 10→サハ78 18→サハ78 400。
もう一台はサロ45 02→サハ78 24→サハ78 401。4扉で半自動扉化していますが、窓配置は複雑です。車高は3750mmと非常に高く、また屋根端の丸くまとめられており、妻板の雨トイは真っ直ぐに設置されています。
サハ78450~457の登場
御殿場線電化開通に伴い1968(昭和43)年末に旧モハ63系サハ78からの改造車のため450~となりました。
車端に便所が設置され、半自動扉化されています。改造は78101,103,108,110,128,129,304,378→サハ78450~457となりました。450から455までのサハは戸袋窓が左右対称開きであるのに対して、456,457は同一方向と異なっていました。
1970(昭和45)年10月呉線電化開通に伴い73系電車が投入されましたが、この内サハ78111,113,119,126には便所が設置されました。車高は3720mm。台車はTR23。
サハ78009~021について
1944~45(昭和19~20)年に総勢15輌が改造編入されました。種車は旧モハ32系グループで1930~31(昭和5~6)年に13輌製造されたサロハ46でした。
1935~36(昭和10~11)年に便所設置でサロハ66となり、と同様にサロ45(旧モハ32系グループ)01,02を加えています。1944~45(昭和19~20)年に4扉、便所撤去、ロングシート化され、旧モハ63系サハ78の追番09~23が与えられました。(サロハ6601~15→サハ7809~23)。
この内7822・23はサロ45改造のサロハ6614・15からの改造車で、サロハ45の4扉化改造車と同型のために分類分け。戦災で13,14,19,20が廃車。18がサハ78400に改造。
サハ78 23・30について
1930~31(昭和5~6)年に製造されたサロ45(旧モハ32系のグループ)が改造の種車です。サロ4501,02がサロハ6614,15に改造され、残り11輌が1944(昭和19)年に4扉・ロングシート化され、サハ7824~34に付番されました。(サロ4503~13→サハ7824~34)
しかし1944年9月横須賀線沿線に海軍基地があることから二等車が復活することになり工事は中断しました。その結果未改造のサロ45が残り、サロ4503,06,09~11,13のみがサハ78となりました。
その後戦災で27,31,32,34が廃車され、更に24がサハ78401に改造され、30が御殿場線で活躍しました。尚、23はサロ45改造のサロハ66の4扉化車のため車体外観は30と同一であった。
車高は3750mmと非常に高く、また屋根端の丸くまとめられており、妻板の雨トイは真っ直ぐに設置されています。