昭和57(1982)年に3両新製されたクモユ143は上越線のオユ10等の電車化用にそれまでのクモユ141に代わって増備されました。しかしその活躍も長く続かず、新製から4年後の鉄道郵便全廃によって失業、一度も全検を受けずにその短い生涯を終えました。一時クモハ123-1の種車とする案もありましたが国鉄末期の財政悪化のために郵政省から買い取るのは困難ということで残念ながら実現しませんでした。このクモユ143の固定窓は全て押さえ金式でHゴムは使用されていません。又前面の運転台窓枠が銀色に磨き出されている以外は全て車体色(黄かん色)に塗られているため、全体にのっぺりした印象になっています。又クモユ141では片側2カ所の窓にある〒マークが1カ所のみとなっています。