房総西線の千葉ー千倉間が1969(昭和44)年7月11日に電化開業して、新聞・郵便輸送車として登場したのがクモハユ74です。種車はモハ72081で大井工場にて改造されました。構成は両運転・貫通扉形で高運転台です。101系113系や旧型電車とも併結運転が可能な電気的改造が講じられました。バンタ側=1・2位側(1/2)が区分棚を含む郵便室になっています。非バンタ側=3・4位側約9m(1/2)が客室です。更に客室の1/2が新聞輸送用のコーナーになるようにそれぞれアコーディオンカーテンで塞ぎ,、臨機応変に対応しました。クモハユ74001は当初は郵便区分棚を座席の上に着脱可能な構造にして、客窓はそのまま開いていました(クモハ74と称号)。しかしその後は固定式区分棚になり窓は塞がれて他の02,03と同様にクモハユ74に称号変更されています。1986年の国鉄郵便・荷物輸送廃止により廃車。