モハ510型として作られた東急3450型は製造所の違いにより川崎車輌型と日本車輌型の二種類があります。
両者の大きな違いは前者が丸妻、後者が折妻の前面を持つこと、屋根R等細かい差異が沢山あり、同じ形式ながら全く形態が異なります。本製品は多数派の川車型をプロトタイプとして、半世紀にわたる活躍で数々の更新を受け、形態は1両毎に異なります。
その中でも特異な存在は3450,98,99の3台で更新後も両運転台で、存置され荷電用や子供の国線で単行使用されたり、予備車確保という意味でも重宝されました。
晩年3498は荷電に改造されデワ3043に改番されましたが、窓に保護棒が追加されたこと前面に黄色の警戒帯が付けられた以外、外見上変化はありません。
3450は原形のモハ510に復元され、「電車とバスの博物館」に保存されています。3499は3000系全廃後も入れ替えようとしてしばらく使われましたが東急車輌に譲渡され2010年「デハ3499号車保存会」に再譲渡されました。(2021年2月現在)
このキットは川車型3498(3043),3499を作ることが出来ます。GM3700系キットと並べて実車の車体長の違いをおたのしみ下さい。