東武鉄道熊谷線 キハ2001

更新:2021.3.26

作者:RRマイスター氏

熊谷線は1943年に熊谷ー妻沼間に開業した盲腸線です。妻沼市の北方に太田市があり中島飛行場など当時は軍需産業が存在しておりそれとの連絡線を当時目論んでいました。電化こそは出来ませんでしたが無煙化計画が行われて、1940年代から引き継ぎ他社からのディーゼル式中古車両譲渡も行いましたがそれらの性能は悪く、老朽化が激しく、1950年代初頭までに廃車されあるいは地方私鉄に売却されました。このために熊谷線専用として1954年東急車輌製造で最新式の液体式変速機を備えた気動車が3両新製されました。それがキハ2001,2002,2003の3両です。
車体は当時流行した正面2枚窓の湘南スタイルで側面も当時流行した上段Hゴム固定の「バス窓」でありました。このバス窓は車体側面から一段下がった位置に取り付けられていましたので普通の2段窓の様に見えました。乗務員扉がなく、向かって左側にはロングシートが客扉脇から伸びていました。ディーゼルエンジンは国鉄の中型気動車向けの標準型DMF13(120ps/1500rpm)1基を搭載。変速機は1953年国鉄で開発した液体式変速機を採用しました。台車は「菱枠型台車」TS-102でした。
ヘッドライトは通常の1灯式でしたが1970年代は東武の蒸気機関車に搭載されている2灯並列式に改装されました。車体塗装は落成時は下半分はライトブルーで上半分がベージュ(コバルトブルーとクリーム 本線快速列車の塗装と同じ),後にロイヤルベージュとインターナショナルオレンジのツートン(2000系電車の始まる一般色電車の標準色通称「お祭り塗装」),晩年はセイジクリーム一色になりました。そして1983(昭和58)年熊谷線廃線と共に廃車されました。

種車はキッチンのキハ2000系ベースキットの組立です。屋根上から見て行きますとまずガーランドベンチレーターはカトー43系を取り付けました。ヘッドライトレンズはタヴァサの民鉄用レンズと半流用テールライトを使用。窓ガラスはタヴァサの前面ガラスパーツからクハ76用2枚窓ガラスを切り詰めて前面に入るように寸法変更を行いました。

塗装はグリーンマックスの東武朱色とベージュです。屋根と床下機器はねずみ1号です。車番などはグリーンマックスの旧東武用の銀色インレタを使用しました。手スリ・ワイパーはタヴァサ製を取り付けています。

連結器はTNカプラーで、1.4mmφのネジ2本で留め直しています。
動力はキッチンのボルスタ間距離が70mm用ですが動力台車とモーターをつないでいるジョイナーが滑ってしまうので自前のゴム管パーツをつないでいます。床下機器はGMのディーゼルエンジンを組み立てて取り付けました。