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作る歓びが至福の歓び・・・オリジナルキット・パーツ製造

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リストは下表のように分類されています。

カテゴリと工作内容・使用パーツ例など
前面・妻面 ここでは、ディテールアップ方法として『孔開け』『切削』『折り曲げ』などの基本手法を用いた方法を説明しています。
孔開けの例 :「手スリ」「ヘッドライト」の取付
切削の例  :「前面窓枠」「電車用窓ガラス」の取付
折り曲げの例:「ワイパー」「妻面ハシゴ」「箱サボ」の組立・取付
側面 ここでは、小パーツ取付のコツとして、孔開け後にパーツを固定する方法を説明しています。
側面サボ
台車 ここでは、既成品の台車及び動力ユニットを利用して台車枠を交換する例として、異素材の固定方法を説明しています。
川車製東急3450型台車枠」「川車製東急3450型台車枠の動力化」「DT17
小田急電鉄 ここでは、前述の台車の交換方法とTNカプラー対応スカートの取付方、そして集大成として小田急5000系の作例を説明しています。
FS375」「TS814」「TS826」「TNカプラー対応スカート」「小田急5000系作例

前面・妻面

□手すり(PX441B)の取付□

更新:2013.11.26

クハ101前面に取付加工するコツをお知らせいたしましょう。

手順 1 手順 2 手順 3
手すりモールドの両端又は全体をやや下にモールドを残して、ナイフ等で削る。(上図参照) 該当する手すりをリサーチして、幅などに問題が無ければ針先で切り穴をケガく。 針先が所定の位置に命中させるコツは鋲を指先で力一杯に押し込まず、所定の位置に針先を宛てたら力を入れずにその場でくるくる回しながらけがいて行き穴の位置が確定したらやや力を込めて押し込む。これで手すりモールドの端から滑り落っこちたり、不正確な穴の位置へのけがきが防止出来る。
手順 4 手順 5 手順 6
手すり、前面ステップなどはφ0.25mm又は0.3mmドリル刃を使って穴開ける。 手すりをすぐにでも取り付けるかは車体に塗り分け塗装の有無に寄る。 手すりモールドを開けるべき穴を全て開けたことを確認してから、400番の耐水性紙ヤスリを使って削り取る。塗り分けがある場合はマスキング作業のためにヘッドライト、テールライト、ステップなど出っ張りを全て削りマスキングの直線性の有効性を引き出す。因みにクハ101の前面手すりはヘッドライト下は1mm幅長を、テールライト上部と窓下のヘッドマーク掛け用手すりは0.8mm幅短をそれぞれ使用。手すりは取り付ける前に全て下地処理し、車体色を塗装しておくことを推奨する。エッチングプライマーのシンナー分が車体表面をざらざらに犯してしまいがちだから。
手順 7 手順 8 手順 9
中央ステップの取り付け幅は3mm。シャープペンなどで穴明け位置をケガいておく。 手順 3で述べたとおりニードルの針先で位置をケガく。 他の手スリの時と同様にモールドを削り取る。
手順10 手順11 手順12
手順 6と同様に400番→600番と紙やすりで平滑にする。 パーツはマッハ模型の「ブラスクリーン」等で洗浄し、流水で薬剤を流した後ドライヤーで乾燥させる。その後「メタルプライマー(非鉄金属用下塗り)」アサヒペン製をスプレーする。パーツとスプレーノズルの距離は約20~25cmで素早くスプレーを左右に移動させて吹き付ける。 手順 4と同様にφ0.25又は0.3mmドリル刃で穴を開ける。
手順13 手順14 手順15
プライマーの乾燥後「鉄道スプレー」(GM製)を塗布する。 小パーツはスプレーをかけすぎるとディテールが塗幕に覆われがち。まんべんなく塗れれば筆塗りでも大丈夫。 初期型クハ103中央ステップ上部の通風口。これは後に取り外され、無い方が一般的。
手順16 手順17 手順18
ヘッドライト下部の手スリは[1]を使用する。穴に手スリが潜り込む場合は左の写真の様に、t0.8mmのプラ板による冶具を作り、手スリの頭と車体間の高さを調節する。 接着はゴム系接着剤を使用し、プラ用接着剤で溶かして使用すると接着剤の高まりが出来にくい。 裏から爪楊枝等で手スリの足を接着する。
手順19 手順20 参考 1
ヘッドマーク掛け手スリ、テールライト上手スリは[6]を使用する。穴に手スリが潜り込む場合は左の写真の様に、t0.7mmのプラ板による冶具を作り、手スリの頭と車体間の高さを調節する。 前面窓、行先方向窓、列車運行窓、ヘッドライトレンズなどを仮にはめ込んだ様子。 これは以前にリリースしたPN441Aの取り付け見本のクモハ101と今回紹介したPX441Bの取り付け見本
完成
ハイ完成です。(完成見本は町田作)

□201系用手すりパーツセット(PK9405HG)

更新:2013.11.26

クハ201系用手スリパーツセット(PK9405HG)
A1 前面手スリ(窓下)3mm幅帯 A2 前面手スリステー B1 前面手スリ(窓下)4mm幅帯 B2 前面手スリステー
C1 前面手スリ(前照灯下)5mm幅帯 C2 前面手スリステー D 前面手スリ長1mm幅 E 前面手スリ1mm幅
F 屋上手スリ1mm幅(ヒゲ付) G 前面ステップ

□ヘッドライト(PN021)の取付□

更新:2006.03.26

クハ101前面に取付加工するコツをお知らせいたしましょう。

手順 1 手順 2 手順 3
押しピンで中心点をけがき、最初は0.4mmφドリル刃で穴を開けます。 次に1mmφのドリル刃で拡げます。 開けてから1.8mmφドリル刃で穴を拡げます。最終的にφ2.3mmの穴を開けます。
手順 4 手順 5 手順 6
中心点がずれていると穴を拡げた際に穴の位置がずれてしまいますから「づれそうだ」と感じたら穴あけを中止してください。 丸棒ヤスリで丁寧に穴を削り拡げます。PN021に含まれるライトケースがはまるまで拡げていきます。 ライトケースがはまることを確認したらカッターなどでライトケースのブラモールドを切除します。
手順 7
車体に塗り分けが必要な場合はライトケースのリム部が凸型のためにマスキングに直線性が発揮されません。
そこでライトケースはマスキング塗装が終了後車内からゴム系接着剤で固定します。上の写真は仮にはめ込んでいる様子です。
ちなみに左側テールライトケースの上のステップの取付穴がずれていますが、この段階で穴の位置を修正します。

□前面窓枠(PT1412,PT1415)の取付□

更新:2006.03.26

例として101系前面窓枠(PT1412)を例にその取付のコツをお知らせいたします。

手順 1 手順 2 手順 3
クハ101の窓枠がぴったり棒ヤスリで窓枠、外枠を削ります。 窓枠をはめ込み、窓枠が入ることを確認します。上記写真は前面ステップを取り付ける作業と合わせています。 天地の角度に注意して瞬間接着剤を四隅にほんのわずか充填します。
手順 4 手順 5 手順 6
表にはみ出した瞬間接着剤のカスを三角ノミで削ります。 裏側も四隅の他に各辺に充填した瞬間接着剤のカスを三角ノミで削ります。 四辺の接着剤のカスがほぼ削り取れれば塩ビ板を窓枠の大きさに切りだしておきます。これは組み立て終了後に貼り付ける窓ガラスですから大切に保存しておきます。
手順 7 PT1412 PT1415
窓枠(PT1412)が 取り付けられた時 の表から見た図です。

□119,105系前面窓パーツ(PT1413)□

更新:2013.11.26

119,105系前面窓パーツ(PT1413)
(1) GM製119系キット前面の凹部分をくりぬく。プラ板で上下を裏打ちする。
(2) この窓枠がはまり込むことを確認してからつや消し黒を塗る。
(3) この塗装済み窓枠は車体の塗装が終了し、窓ガラスを貼り付けた後で車体内側からはめ込む。

□国電用ガラスセット(PN901)の使い方□

更新:2013.08.26

クハ68貫通扉窓用×2 クハ68助士側窓用×2
クハユニ56運転台,中窓用×2 クハ76,クモユニ81用×4

グリーンマックス製電車前面の窓は金型からプラスチックモールドを容易に抜くために抜け勾配が付いています。
内側を少し削って調整してはめ込んでください。

クハ76の取付見本

●ガラス表面の小さなキズやウェルド(プラモールドの流れ跡)などを無くして復元したい場合

  1. ワリバシ等に貼り付けた1000番の紙ヤスリで表裏を削る。
  2. コンパウンドで磨く。
  3. グンゼ又はGMの光沢クリアースプレーを吹いて調整する。

●挑戦してみよう! どんな電車の前面に窓ガラスがはまるかな?

車種 助士側 貫通扉・中央窓 運転士側 加工・備考
クモニ13 クハ68助士席桟付
クハ68助士
クハ68助士
クハユニ56
クハ68助士席桟付*
クハ68助士*
*は窓桟の下窓を切断(パンタ側)
*は天地を詰める(非パンタ側)
クハ55 クハユニ56* クハ68貫通* クハユニ56 助士側・運転士側がともにHゴムの前面
クモハ43 クハ68助士 クハ68貫通 クハ68助士 ピタ窓
クモハ11200 クハ68助士 クハ68助士 クハ68助士 ピタ窓
クモハ42 クハ68助士 クハ68貫通 クハ68助士
クハ47 クハユニ56 クハ68貫通 クハユニ56 助士側・運転士側がともにHゴムの前面
クモハ41 クハユニ56 クハ68貫通 クハユニ56 助士側・運転士側がともにHゴムの前面
クハ55 クハ68助士桟付 クハ68貫通 クハユニ56 全体的にガラスの周辺を詰める
国鉄301系 クハ68助士桟付 クハユニ56* クハ68 *は0.1mm程詰める
営団5000系 クハユニ56 クハ68貫通 クハユニ56
西武クハ501 クハ76 クハ76
東急7200系 クハユニ56 クハユニ56 ?はクハユニ56用を0.2mm詰める
国鉄103系 クハユニ56 クハユニ56 クハユニ56
小田急5200系 クハユニ56* クハ68貫通* クハユニ56* *は若干天地を詰める。幕板情報に当たるフランジは切断する。

□WP35・50型機関車用ワイパー(折曲タイプ)(PX307-ABC系)の取り付け方□

更新:2015.11.26

手順 1 手順 2 手順 3
パーツをカッターナイフ等で切り取り、「説明書」の型紙冶具にワイパーを合わせてみます。 ゴムパッド部と取付足を上に向け、ピンセットでアームを掴み、冶具のとおり谷折りに曲げていきます。 取付穴は0.3mmφで、左右を間違えないように取り付けます。
手順 4 手順 5 手順 6
左右取り付けた様子です。車内に伸びた取付足は切断し、ゴム系接着剤で固定します。 右側のワイパーの様子。アームは車体色を塗布し、ゴムパッドは未塗装にします。 左側のワイパーの様子です。

□WP35・50型機関車用ワイパー(レリーフタイプ)(PX307-DEF系)の取り付け方□

更新:2015.11.26

手順 1 手順 2 手順 3
パーツをカッターナイフ等で切り取ります。 プライヤーでしっかりと摘み、取付足を曲げます。 手順2の工程に続いて取付足を直角に曲げます。
手順 4 手順 5 手順 6
左右取り付けた様子です。車内に伸びた取付足は切断し、ゴム系接着剤で固定します。 右側のワイパーの様子。アームは車体色を塗布し、ゴムパッドは未塗装にします。 左側のワイパーの様子です。

□WP35・50型ダブルワイパー(折曲タイプ)(PX446B-L側)の取り付け方□

更新:2013.08.16

【ご注意】PX446E WP35・50型ダブルワイパー(レリーフタイプ)Eのアームが同じ寸法です。同車種は対応可能です。

手順 1 手順 2 手順 3
L側パーツをピンセットなどでランナーから折り曲げます。 プライヤーでゴムパッド部をしっかりと挟み、直角に折り曲げます。 ダブルアーム部をプライヤーでしっかりと挟み、取付足を直角に折り曲げます。
手順 4 手順 5 手順 6
ケガキ針(モリタ製など)で取付足の位置出しをします。 φ0.3mmドリル刃で穴を開けます。 L側ワイパーを差し込んだ様子です。
手順 7
アートナイフで窓ガラスに描かれたワイパーのモールドを削ってみるのも良いと思います。取付足にゴム系接着剤を塗って車体に固定します。

□WP35・50型ダブルワイパー(折曲タイプ)(PX446C-R側)の取り付け方□

更新:2013.08.16

【ご注意】PX446F WP35・50型ダブルワイパー(レリーフタイプ)Eのアームが同じ寸法です。同車種は対応可能です。

手順 1 手順 2 手順 3
R側パーツをピンセットなどでランナーから折り曲げます。 プライヤーでゴムパッド部をしっかりと挟み、直角に折り曲げます。 プライヤーでしっかりと挟んだ状態でワイパーのダブルアーム部をカッターナイフ等で切り離し、ゴムパッド部が直角に折り曲げられていることを確認します。
手順 4 手順 5 手順 6
取付足を直角に折り曲げます。 ランナーをセロテープなどで仮固定して、取付足をランナーに開いている冶具用穴に差し込み、ピンセットなどでゴムパッド部をスリっとに捻りながら差し込みます。 これで標準的な角度のR側のワイパーが完成します。 R側ワイパーを差し込んだ様子です。
参考
上の写真は旧PN446のL側ワイパーを取り付けた様子です。

□旧型国電サボ受け(PX419B)の組み立て方□

更新:2014.11.26

[1] 箱サボ台座をランナーから切り離さずに作る方法

手順 1 手順 2
[a] または [c]の箱サボ差しのランナー部分を残して切り取ります。 箱サボ受の縁を押さえ込み側面を山折りで90°折り曲げます。
手順 3 手順 4
箱サボ受の底の部分を縁を押さえ込み山折りで90°曲げます。 手順 4で折り曲げた反対側の側面を箱サボ受の縁が盛り上がらないように曲げます。
手順 5 手順 6
箱サボ台座はこのランナーから切り離さずに手順 4までで組み立てた箱状のサボ受の爪を台座に開け箱状のサボ受の爪を台座に開けます。 もし差し込み穴が小さいときはΦ0.3mmドリルで3箇所を開け直します。 箱サボ台座の裏側から僅かに出た差し込んだ足に瞬間接着剤を塗って固定します。 この台座もまたランナー部分を残して切断します。
参考 1 参考 2
組み立てたものを裏側から見た図です。 クハ47102の製作中に取り付けた試作です。

[2] 箱サボ台座を直接車体に貼り付けてから組み立てる方法

手順 1 手順 2 手順 3
[f] または [g]の取り付け冶具を切り取り、車体にある貫通扉に当てます。 位置をケガキ針などでケガきます。 φ0.3mmのドリル刃で穴を開けます。
手順 4 手順 5 手順 6
なお、冶具に付いているすべての穴を開ける必要はありません。 仮止めしたときに箱サボの足が差し込みにくい場合は、φ0.3mmドリルで開け直します。 [b] または [d]を穴の位置に気を付けて瞬間接着剤で貼り付けます。

[3] 組み上げた箱サボを車体に直接貼り付ける方法

手順 1 手順 2 手順 3
[1] で曲げた箱サボ受けのパーツに台座を差し込みます。 差し込み後の裏側の様子です。瞬間接着剤を充填します。 400番程度の紙やすりで裏側の突起部を削ります。
手順 4 手順 5 手順 6
突起部分を削った様子です。下に飛び出している爪も鋏で切断します。 仮に置いてみて扉の中に収まることを確認します。 台座の裏側にゼリー状瞬間接着剤を塗布して車体に貼り付けます。

快速サボ受けの取付方法

手順 1 手順 2
助手側ウィンドウシルヘッダー直下に縦1.3×横4.1mmの寸法でφ0.3mmのドリルで穴を開けます。 塗り分けのある場合は、塗装後に取り付けるほうが綺麗に塗り分けられます。

□妻面ハシゴ(PN437A)組み立てのコツ□

更新:2013.03.26

手順 1 手順 2 手順 3
折り曲げのコツは、ピンセットではなくプライヤーで縦桟部分を掴み折り曲げることです。 細口フラットノーズプライヤーで縦桟部の片方全体を掴みます。 ステップに対して直角に折り曲げます。
手順 4 手順 5 手順 6
ハシゴの足を取付穴に差し込んで瞬間接着剤で接着します。裏側にはみ出た足は切断しておきます。
もう片方も同様にプライヤーで縦桟部分を折り曲げます。 細口フラットノーズプライヤーでしっかりと直角に曲げます。

側面

□新型国電用パーツセットB(PX411B)の取付方法□

更新:2015.01.26

小パーツを車体に貼り付ける例として、弊店製品でPX411B 新型国電用パーツセットの中から行先サボの取付例を説明します。
小パーツを取り付けるコツは、取り付けたいパーツよりもやや小さな穴を開けて車内から少量の瞬間接着剤を流して固定する方法です。
また、塗装を施してゴム系接着剤で固定しインレタ貼付後にオーバーコートする方法もあります。
ここでは、前者の方法を紹介します。

手順 1 手順 2 手順 3
パーツをエッチングバサミで切り出しランナー部をヤスリで削ります。 パーツを接着したい場所に置いて位置決めします。 虫ピンなどでケガキます。
手順 4 手順 5 手順 6
0.8mmφドリル刃で穴を開けます。 パーツをセロハンテープで仮止めし、車内から瞬間接着剤を穴に流して固定します。流し込む瞬間接着剤の量にご注意ください。 セロハンテープをはがして瞬間接着剤がはみ出していないか確認します。

台車

□川車製東急3450型台車枠(PX1410-1)の組み立て方□

更新:2008.11.26

この台車枠はGM製 #5015 日車D16台車が別途必要です。
類似台車として住友金属製KS33L(ST-50B)=東武3000系、KS33L(ST53B)=近鉄モト70台車や川車3400形=東急3400形、BWタイプ(川車)=近鉄6601系等があります。
ご活用ください。

手順 1 手順 2 手順 3
レザーソー等でホワイトメタルの湯口とパーツの間に溝を付けます。 手順 1で付けた溝をニッパー等で切断します。このとき枕梁を歪ませないように慎重に切断してください。 枕梁が歪んでしまった場合はヤットコなどで軽く治します。
手順 4 手順 5 手順 6
上記写真の寸法値を参考にセンターに1.5mm角穴を開けます。 エポキシ樹脂等で固化します。 非鉄金属プライマーを吹き付けて、GMカラー10「黒」を吹き付けます。

□DT17改造パーツセット(PX1445-1)の組み立て方□

更新:2008.11.26

手順 1 手順 2
GM製DT16台車(M用含む)の枕バネを削り、中心に1mmφの穴を開けて枕バネパーツ(ホワイトメタル製)を差し込みます。
巻バネの前にモールドされているブレーキロッドを床に取り付けられたブレーキシリンダーに連結される引張用レバーパーツ(洋白製)を取り付けます。
下地を整えて黒く塗装すれば完成です。

□東急3450型にトミーテック「鉄コレ」動力ユニットを組み込む□

更新:2011.07.26

■前白

弊店オリジナルキット「KT14101 東急3450片運川車タイプ」や「KT14102 東急3450両運川車タイプ」を動力化するにはGM製17m級動力ユニットDT10を使用します。
その場合動力台車を「日車D16」に履き替えるか、弊店オリジナルパーツ「PX1410-1 川崎車輌製・東急3450型台車枠」をDT10の揺れ枕梁をスライスして貼り付けます。
「日車D16」動力台車に17m級動力ユニットを履き替えてしまうとこの組み合わせにより、残骸物は18m級動力ユニットとDT10の動力台車が出てきます。
・・・・この組み合わせはあまり使えるパーツとはいえません。そこで最近出回っているトミーテック「鉄コレ」シリーズの動力ユニットから無駄なく利用できないかと試してみました。どうかごゆるりとご覧ください。

[1] 17メートル級動力ユニット(TM-05R)を加工する。

弊店オリジナルキットKT14101 東急3450片運川車タイプトミーテック「鉄コレ」動力ユニットを組み込むために車体はおろか、床取付用爪も加工せず従来のまま組み込めるかという観点から加工していくことにしました。
「鉄道コレクション」TM-05Rは17m級動力ユニットAで台車枠はFS17 鋳鋼弓形イコライザー 鋳鋼U形イコライザーが付属されています。
本来の全長は105mmなので前後各0.5mm程削っておきます。その後動力ユニットをバラバラに分解して、床板を下図の寸法で側板を掻き取ります。
そこに1.5mm×1.5mm×6.0mmのプラ板を4ヵ所はめ込み、瞬間接着剤で固定します。
動力ユニットのモーター前後にある2つのウェイトを取り付けるための爪は車体を床に取り付ける爪とは位置が近いので、動力ユニットの床板の側面を削るときに破損させないように気を付けてください。

2エンド側1エンド側

床下機器は「鉄コレ」動力ユニットには付属していませんので、GM製東急3700型キットの付属品を使います。
接着板の厚さを0.5mm程削りますと車体をはめた時に床下機器の貼り付け台座が車内に入り込みます。

電気側の床下機器は上の写真の様にしました。
床板の様子をトップから見た図と底から見た写真です。

[2] 動力台車の加工は「PX1410-1 川崎車輛製・東急3450型台車枠」を貼り付けました。

トミーテックの動力台車はピボット受けがありますので、これが納められるように台車枠裏側をφ2mmドリルで削って逃げるように工夫します。
この中心点を求めるには組んだままの動力台車にトミーテック製品に付属している揺れ枕梁の裏側に成形されているダボが取り付けられている3点の穴のちょうど真ん中にφ1.4mmドリル穴を開けて、
四角穴に成形してPX1410-1 川崎車輛製・東急3450型台車枠の取付ダボを仮に差し込んでみてピボット受けが当たるところにマークし、それを中心点として穴を掘っていきます。
掘りすぎて表面にまで穴を貫通させないように気をつけます。

台車枠に取り付けダボを圧入して行くのが一番良いのですが、第一にダボ取付穴を四角穴に開ける事と第二に台車枠の裏側にピボットを避けるために円錐形状の穴を掘る等正確に穴の位置を割り出すのは大変なので大まかに穴を開けてエポキシ樹脂接着剤で固定します。
不安な場合はトミーテックTM-05R付属の鋳造弓形イコライザ台車枠を黒く塗装すればブレーキロッドはありませんがそれらしく見えます。

[3] 材料が揃いました。

これらは仮に組み込む為に揃えてみました。
動力ユニットを組んでみました。
車体に組み込んでみました。車体と台車の間隔もまぁまぁです。この段階で走行テストもしておきましょう。あとはそれぞれ再度バラして黒に塗装すればOKです。

小田急電鉄

□FS375台車枠[小田急5000系他用・1両分](PS1427)の組み立て方□

更新:2012.03.31

小田急FS台車のプラモールドが0.5mm厚残るようにレザーソーで薄くスライスします。
左の台車枠のようにブレーキシューを切断し、説明書に書かれているようにホイールベースの中央で上辺から3mmの所を中心にして2.5mmφの穴を開けます。
接着はセメダインPPX瞬間接着剤か又はエポキシ接着剤を使用します。

GM製の「小田急FS台車」は8000系が履いているFS516型台車です。
これはアルストームリンク式空気バネ台車であることは5000系も同じですが5000系はブレーキシリンダーが揺枕吊りに左右1台づつ取り付けてあり又ブレーキシューもFS516が内側からの片側抱き式に対してFS375台車のそれは両側抱き式となっていることが特徴的です。
GM製「小田急FS台車」から加工して行きます。本来はホイールベースが合えばどれでも同じ様ですが企画設計されたのこだわりによると、揺枕吊りと軸箱との間にブレーキロッドやブレーキシューに接する車輪がこの「小田急FS台車」のみに隙間から様子が再現できます。

製品は動力にも対応しています。トミックス DT22等にも加工が可能です。

□TS814台車枠(PX1440-1)の組み立て方□

更新:2012.03.26

取付穴の位置は台車揺れ枕の全長が21mmですからその中間地点の10.05mmの地点で、高さはスリーパー上辺から2.5mm下の位置がベストです。
それよりも上に中心取付穴を開けてしまいますとダンパー部が床板と密着しすぎて台車の動きが渋く、旋回しません。
また逆に3mm下あたりに穴を開けるとダンパー部が床板をこすらない変わりに車軸のセンター位置と台車側枠に描かれた軸箱位置とがずれてしまいます。

台車枠が密着するようにボスの長さを調節します。

台車枠取り付け台座、つまり元のDT13台車側枠のモールドの削り方で0.6mm程度の厚さを確保してください。
それ以上厚いとダンパー部が車体より外に出てしまいます。又削りすぎて薄いと車輪を填めたときにピボツトに負けて台車側枠が外側に広がってしまい台車枠そのものが歪んでしまいますのでご注意ください。

クハ4000形の取り付け例です。

□TS826台車枠(PX1440-2)の組み立て方□

更新:2012.03.26

取り付けボスの長さが長いので2mm程ボスを切断して、台車枠が密着するようにボスの長さを調節します。
GM No.5501 DT13動力ユニットに取り付けた作例です。トミックスDT13動力ユニットに比べてやや腰が高く、台車のダンパー部のてっぺんを少し削るだけでOKです。
トミックス 0665 DT13動力ユニットに取り付けた例です。

台車枠を0.5mm程薄く削りましたら、台車側枠を取り付けるための穴を開けます。
トミックス製動力ユニットをご利用の場合は、穴開け位置は台車の全長が21mmで、丁度その半分の10.05mmの所で、側枠上辺から2.3mm下の地点を中心点としてφ1.0mmのドリルで下穴を開けてからφ1.5mmの穴を開けて揺れ枕を填めてみてください。
GM製動力ユニットをご利用の場合は、側枠上辺から2.5mm下の地点を中心点として取付穴を開けます。ディスクブレーキの中心が車輪の中心と重なれば取り付けボスの位置はOKです。もしディスクブレーキの中心がそれよりも上にある場合はボス穴を下に丸ヤスリで削ります。
いずれにしてもダンパー部が動力ユニットの下辺が当たって動きが渋い場合はダンパー部の上辺をヤスリで削ってゆとりを持たせます。ディスクブレーキは台車枠をねずみ1号に塗装後削って、800番耐水性ヤスリで磨いて、ディスクの金属感を出してください。格好いいです。
トミックス製DT13台車枠の側枠を削る場合0.5mm程にして下さい。

□TNカプラー対応スカート[小田急9000,5000,4000系](PX1429系列)の取り付け方□

更新:2005.05.31

■加工する前に

TNカプラー対応スカートはトミックス品番0332(密連・電連付グレー)を、GM製品番No.404(小田急5000(2600)系)又はNo.421(小田急9000系)の各4両編成セットの先頭車に取り付けるためのパーツです。
マイクロエース製小田急2600系等には取り付けられません。あらかじめご了承下さい。

手順 1 手順 2
屋根と床板のランナーから床板を切り取り、まずは先頭車用床板の前頭部にTNカプラーが取り付けられるように加工します。 TNカプラーが取り付けられる事が確認できれば先端部分から13mm程の所で床板を切断します。そして先頭部分を0.8mm上の位置に取り付けます。
確実に0.8mm分上部に取り付ける方法は、2mm幅で0.5mm+0.3mmの積層プラ板を補強材として作っておき、床板の下に面を合わせて切断面に接着しその上に加工した先頭部の床板を乗せて更に接着します。
手順 3 手順 4 手順 5
先頭部のスカート取り付け溝にスカートを差し込んでTNカプラーの連結器がスカート下部と当たるか確認します。
接触して動きが渋い場合はスカートの取り付け足を細い角ヤスリで削り、スカートが中へ入り込むようにして、連結器がスカートと当たらないように調整します。
車体の裏側はTNカプラーの取り付け爪が入るように床板のリブを先端部から15mm程削ります。 床板にTNカプラーとスカートを取り付け、車体にはめてみます。切り欠きの位置が向かって右側にある物は「小田原寄り」、左側にある場合は「新宿寄り」です。お間違えの無いようにご利用ください。
完成!
前面から見て左右のバランスを見ます。状態が良ければ塗装に入ります。
スカートは金属プライマーで下地処理してねずみ1号で塗装します。取り付けに接着剤は不要ですが、取り付け足をバリ取りなど加工のために細くなりガタが発生する場合はゴム系接着剤などで固定してください。

□小田急5000系4両編成の作例□

更新:2010.02.26

作者は民鉄用コンプレッサーそして最近は小田急5000系用台車枠(FS375)やスカートの原型を製作したです。

製作に当たって仕様は弊社オリジナルパーツや他社製品を利用してフルにディテールアップすることです。
このセットは販売を目的にしている関係で、側面のドア閉め知らせ灯など原型のままの箇所もございます。

クハ5053/5153
窓サッシは弊社「PN490 2600系用窓サッシ」をはめ込みました。
運転室後部の戸袋窓の黒Hゴムは0.3mmtブラ板から削りだしたパーツを窓枠を抜いてからはり付けた物です。台車は勿論「FS375台車枠」です。

屋上には弊社「PN027 小田急2600用扇風機カバー」を取り付けました。信号炎管はカトー製。

前面に目を向けますと、窓という窓は全てはめ込みました。
上から方向幕はカトー製EF64貫通扉窓を横にしてはめ込みます。貫通扉はTOMIX115系客扉の黒Hゴム窓、運転士、助士窓は同じく戸袋Hゴム窓を利用しました。
ヘッドライトは「PN036 100W埋め込みレンズ」、ライトマウントの板に取り付けボルトを表現しました。標識灯は「PN032 私鉄用種別標識灯」を利用。この辺が菅原氏の小田急線への愛敬の念を感じるところです。
ワイパーは「PN446 ダブルワイパー」を運転士側に、「PN474 シングルワイパー」は助士側にそれぞれ取り付けました。窓上の手すりと貫通扉脇の手すりはGM製小田急用手すりからチョイスしました。
スカートは弊社オリジナル「PS1429-3 小田急4000系スカート」を取り付けました。連結器は電気連結器付TNカプラー(グレー)です。

全体のバランスとしてやや前面窓が大きく、目鼻立ちが大きく感じますが、デフォルメーションが効いていて案外かっこよくまとめています。

デハ5011/5111
パンタグラフはGM製PT42、ヒューズ箱は「PT1419 ヒューズ箱(大)」を加工して使いました。
避雷器はカトー製の物が実に本物に近い出来になっています。
扇風機カバーと窓サッシはクハと同様に弊社パーツです。

バンタ廻りの配管は実物を参照にして引き回しました。

配管を見たときに電気母船、空気作用管の取り付け台座を御覧下さい。
また妻板に降りて行くときの配管の立ち上がり、あるいは避雷器から最初に引き出された配管の立ち上がりは5000系電車の特徴です。

妻板の昇降ステップの様子を御覧下さい。
「PN474 73系手スリセット」に含まれている三角形の手すりが代用できます。
連結器はカトー製の電連付カプラーを使用しました。